膝痛について(パート3)

膝痛について(パート3)

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 当サイトを、医療関係者さんもみておられるみたいなので、今回は治療家の観点から話させていただきます。

 

変形性膝関節症の(膝OA)の原因と結果

 

 変形性関節症のことを医学用語で、OA(オーエー)と言います。
 英語では、“Osteoarthritis”と言いまして、その頭文字から 「OA(オーエー)」と略されてます。
 変形性膝関節症(膝OA)の治療方針や評価ですが…
 例えば、足首を捻って無理な姿勢になったことで起こった膝の痛みの場合、どこを診て欲しいですか?と問われると…
 膝なのは当然分かりますが、果たして膝だけで良いのでしょうか?

 

 普通は足首もチェックするはずです。
 膝を治療しても、足首が原因なのだから、足首も治らなければ、膝も治らないと思います。
 評価の段階で、原因を調べて、結果である膝OAにたどり着かねばなりません。

 

 いくら膝に対して、優れた治療アプローチを行っても結果はでません。
 結果を出すためのポイントは、どの部位が原因で痛みが起きているのかを見つけることです。
 どうやるのかではなく、どこをやるのか?
 的確な評価さえできれば、痛みは改善できます。
 膝に限ったことではありません。
 治療は、原因と結果のラインを結ばないといけません。

 

変形性膝関節症の(膝OA)の観るべき部位

 

臀筋粗面(でんきんそめん)

 殿筋粗面(でんきんそめん)とは、大腿骨の後面、大転子の下方にある大殿筋が停止する隆起状の細長い粗面のことで、その下方は粗線の外側唇に続いてます。
 荷重時の股関節と膝関節の関連性のカギは、臀筋粗面にあります。
 殿筋群の交差し重なっている筋肉を緩めると改善される場合があります。

 

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後脛骨筋(こうけいこつきん)

 足部での衝撃吸収は、膝関節にとってなによりも重要です。
 どれだけ膝周りが安定してても、どれだけ膝周りの筋力が上がってても、足部で衝撃が吸収されなければ、膝への荷重時痛は一向に減りません。
 その足部での衝撃吸にもっとも関わっているのが、内側縦アーチなのです。
 ある文献によると内側縦アーチの低下が、変形性膝関節症を発症する危険性があるとの報告もあります。
 足部の衝撃吸収能力を向上させ、足部より上に位置する関節へ負担がかからないようにできます。
 膝への衝撃負担を軽減させる内側縦アーチを構成する後脛骨筋を、評価・治療していくことが、膝の疼痛改善につながります。

 

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膝窩筋(しっかきん)

 下腿の浮腫や足部の痺れがあって膝が痛いなら膝窩筋周囲の硬結部をチェックします。
 膝の裏の頑固な膝窩筋周囲の硬結部を緩められれば、膝の疼痛改善につながります。

 

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ハムストリングス

 変形性膝関節症において、半腱・半膜様腱、いわゆる内側ハムストリングスに圧痛が認められる方って多いです。
 たとえば歩行をしていて体重をかけた時に痛いとか、階段の昇降時に痛いという訴えをよく聞くと思います。
 階段昇降時の膝の痛みの原因が内側ハムストリングスの腱が硬いです。

 

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変形性膝関節症の(膝OA)の原因と結果のライン

 

 なぜ、膝なのに…と思わた方もいらっしゃいますでしょうが、そういった理由からなのです。
 主訴である膝ではなく、原因となった関連性のある部位を、くまなく丹念に緩めていかないとダメです。
 このように、主訴の患部だけでなく、関連する筋肉や筋膜を施術しないと、治らない場合も数多くあります。

 

 だから僕は、関連する筋・筋膜の繋がっているラインを施術するので、時間がかかります。
 主訴部分だけでなく、関連する筋・筋膜を追跡して起因箇所を特定し、施術しております。
 そして、症状が安定してきたら、筋トレやADLエクササイズなどを提案しております。

 

 

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