ジャックナイフ・ストレッチ
ジャックナイフ・ストレッチとは…
腰痛のストレッチには、色々な方法が紹介されていますが、その一つに「ジャックナイフ・ストレッチ」というモノがあります。
現代人は座っていることが多いからか、昔に比べてハムストリングスが非常に硬くなっております。
そういった状態を「タイトハム」と言います。
タイトハムを解消するのには、ジャックナイフ・ストレッチがとても有効です。
ジャックナイフストレッチという呼び名は、ストレッチをしている身体の形が、ジャックナイフに似ているところから付けられた名称です。
見た目がこのように折りたたみナイフのように見えるからです。
このような形になることで、ハムストリングス(モモ裏)が伸びて、腰痛解消・予防に大変効果があるとされています。
腰痛とハムストリングスの関係
ハムストリングスは、腰痛と大いに関わってくる筋肉と言えます。
ハムストリングスが使いすぎて緊張が強いと、その上の臀部の筋肉も緊張してきます。
すると腰部の筋肉にまでその影響は波及してきます。
また、ハムストリングスには骨盤の前後の傾きを調整する役割もありますから、硬くなると骨盤が前傾しづらくなり、無理して前傾しようとすると、腰椎に負担がかかります。
だから腰痛が出てしまうのです。
そして、筋肉というのは、使われずに刺激がない状態が長く続いても硬くなってしまうという性質があります。
筋肉というのは程よく使われることで良い状態を保つことができるのです。
従来のストレッチとは何が違うのか?
では、ジャックナイフ・ストレッチは従来のストレッチと何が違うのでしょうか?
ジャックナイフ・ストレッチは動的ストレッチと静的ストレッチを組み合わせたモノです。
動的ストレッチと静的ストレッチについては、「ストレッチについて」をご参照ください。
さらに、ジャックナイフ・ストレッチは、筋肉の生理的反射を利用しているため、従来行われているストレッチよりも筋肉の柔軟度が増すのです。
ここで言う生理的反射というのは、大腿前面の筋肉を縮めようとすると、拮抗筋であるハムストリングスは緩んで伸びようとするという働きです。
拮抗筋は、「片方が縮むと片方は伸びる」という動きを、頭で考えなくても勝手に行なってくれるのです。
この動作を、わざわざ考えないとできないのであれば、歩くことなんてとてもできません。
この生理的反射(相互抑制反射)を利用することで、既存のハムストリングスのストレッチ(主に静的ストレッチ)よりもかなり柔軟性が増すようになっています。
ジャックナイフストレッチの効果
腰痛対策以外に、ジャックナイフストレッチを続けることによって、色々な良い効果が現れます。
- 身体の柔軟性アップ
- 腰痛解消
- 姿勢が良くなる
- 足のだるさ解消
- スポーツ時のケガ予防
- 身体のパフォーマンス向上
ジャックナイフストレッチのやり方
意識するのは、脚の裏側全体の筋肉です。
- 足を閉じて、しゃがみます。
- 足は閉じたまま、カカトを浮かせず、そのポジションで20秒間キープ。
- 両手で両足首をしっかりと握ります。
- 胸と太もも前面をくっつけます。
- 胸と太ももが離れないように、膝を徐々に伸ばしていきます。
- できるだけ背中は真っ直ぐに伸ばしたままにします。
- 限界まで伸ばしたらそのポジションで20秒間キープ。
しゃがんだ時、カカトを浮かせない。
カカトが浮かないところを開始位置にすること。
動き出した時、太ももから胸が離れないようにすること。
背中はできるだけ真っ直ぐに伸ばしたままを保持します。
これを毎日5セット行うのが理想です。
身体の柔軟性がない人は、しゃがめないし、キレイに身体も折れません。
スムーズに動けない方が、ほとんどです。
最後までしゃがめなくても、最後まで伸びきらなくても、かなりハムストリングスへの刺激が伝わりますので柔軟性が増していきます。
ですので、決して無理してしゃがまず、頑張りすぎて膝を伸ばしきろう…だなんて思わないください。
思わぬ怪我につながる場合があります。
かと言って、何もケアをしなければ、次々と不調が訪れます。
脚の裏側全体の筋肉を意識して、スムーズに大きく動かして、柔軟性を身につけましょう!
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
Tel 0268-64-4948