首のあいうえお体操
首コリ
首コリというのは肩コリと間違えやすく、分かりにくいモノです。
首コリとは、首の後ろに位置する頭部を支えている筋肉群が、過度に緊張状態にあることで生じる違和感を呈した状態です。
首コリで生じる違和感のなかには、「硬い」「張っている」「疲労感」「詰まっている感じ」「鉄板のような硬いものが入っている感覚」「重い」などがあり、痛みを伴うこともあります。
また、それらの違和感があまりに強いために、頭痛、吐き気、嘔吐、頭重感、目の周りの重さ、めまい、うなじの痛み、などが生じます。
首の筋肉の過緊張から、首の可動域が狭くなり、首を回して横を向いたり振り返ったりすることできなくなり、誰かに呼ばれて振り返る時に身体ごと振り向くようになります。
このようなつらい症状ではありますが、これまでは「病気」としては認識されておらず、これといった治療法がない状況が続いていました。
このため、湿布を貼る、ハリ、お灸、マッサージ、枕の調整などが治療の主体です。
頭痛や吐き気は、首こり、肩や、うなじのコリが原因で出現することがあります。
首の凝り(コリ)が、酷い時に頭痛や吐き気の症状も一緒にひどくなるのであれば、首コリが原因の可能性が高いです。
もちろん、頭痛や吐き気は他の病気でも発生する症状なので、そのような他の原因がないかチェックする必要はありますが、特に他に原因が見当たらずに、かつ首コリの症状と連動して増悪したり改善したりするのであれば、首コリが原因です。
上位交差症候群
首コリの主な原因に姿勢が関連しております。
上位交差症候群は、緊張して短縮しやすい筋肉グループと、伸ばされて筋力低下しやすい筋肉グループが、X字にクロスした状態で存在し、筋肉バランスの機能障害が起こることです。
肩の端にある骨の出っ張りと外耳(耳の穴)は地面に対して垂直に位置しているのが正常と言われており、主に横から見た首と肩のアンバランスのことを言います。
なぜ【上位交差症候群】と言われているかというと…
- 柔軟性が低下している(縮んでいる)筋肉 ⇒ 首の後ろの筋肉と肩の前や胸の筋肉…後頭下筋群(小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)、肩甲挙筋、僧帽筋上部、胸鎖乳突筋、 斜角筋、小胸筋、大胸筋 など
- 筋力が低下している(使えていない)筋肉 ⇒ 首の前の深部の筋肉と背中の筋肉…頚部深筋群(頭長筋、頚長筋 など)、僧帽筋下部、前鋸筋 など
身体の上部でこの2つの問題が交差するようになっている為、そのように呼ばれています。
ボーリング程(約4?5キロ)の重さがある頭がしかるべきところにない為、それを支える為のしわ寄せは首の筋肉の過剰労働となります。
首の筋肉の負担が頭痛を起こしたり、背中や腕に痛みを出したりします。
首のあいうえお体操
上記の症状を改善するには、まずは首部分の筋肉のストレッチからです。
ほぐしやが考案した『首のあいうえお体操』がオススメです!
「あいうえお」の母音を言いながら、首をストレッチしていく。
発声することによって、身体の内側から外側へ、深層筋から表層筋にかけてストレッチしていきます。
慣れないうちは、咳ごみしたり、嗚咽感が出てくるかもしれませんが、それは筋肉の伸縮性が悪い事と関連しております。
無理せず、頑張って克服していきましょう!
あの首
ゆっくり回して全体的に緩める
右1回転 左1回転
いの首
首の横の胸鎖乳突筋を伸ばす
上1回 右上1回 左上1回
うの首
首の前中心の喉仏を伸ばす
上1回
えの首
首の後ろ中心頸椎を伸ばす
下1回
おの首
後頭下筋や頭板状筋を伸ばす
何度も左右に振る 1回
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
Tel 0268-64-4948