ばね指改善方法

ばね指とは

　通常、指を伸ばすときはスムーズに伸ばせるのに、バネ指になると途中まで動かす事は出来ても途中で止まってしまい、それ以上伸ばそうとするカクンと伸びるので、それがバネの様なのでバネ指といわれています。
　この「バネ指」という指の障害は、指をよく使う人に多く見られる症状です。

ゴルフ　野球　テニス　など棒状のものを強く握るスポーツをされている方
編み物など日常や仕事で指をよく使う方
更年期を過ぎた女性や、周産期の女性
糖尿病や腎透析などの内科的疾患がある方

　スポーツで、一番多いのがゴルフなどを始めたばかりの初心者の方がなりやすいのですが、ゴルフクラブやラケットの時のインパクトのときに強い衝撃で腱が傷つき発症してしまうケースがあります。

ばね指の温冷療法

ばね指の基本的な考え方

　指がうまく曲がらなくなると、つい引っ張ってしまいたくなりますが、これは思わしくない対処になります。
　また、痛みのある部分を直接揉むのも、悪化させる要因となります。
　指に付いている筋肉は、他の場所と比べると、小さかったり、細いものが多いです。
　痛みがある部分を直接揉んだり触ったりすると、その小さく細い筋肉は炎症を起こしてしまい、固くなってしまいます。
　どんなに効果のある治療をしていても、自分自身で状態を悪くしてしまっては元も子もありません。
　ばね指に限ったことではないのですが、痛いところを揉んだり押したりしないようにしてください。

　また、「炎症を起こしているので、暖めは厳禁です。」というお医者さんもいらっしゃいます。
　しかし、本当に炎症は起きているのでしょうか？
　ばね指のほとんどが炎症は起きていません。
　筋肉の固さや痛みが起きている関節のズレや歪み、そして固まっていることが痛みを引き起こす要因と考えられます。

　「ばね指は炎症が起きているから絶対に温めないで下さい」ではなく、ばね指は温めてその周囲を柔らかくして下さい。
　冷やし続けてしまうと、その周囲はさらに固まっていき、治りはどんどん悪くなっていき、症状も悪化をしてしまいます。
　ですから、ばね指はなるべく温めるようにし、周囲が柔らかくなるように心がけていただくのが、基本と考えてください。

　そもそも、ばね指とは、関節にある腱を包み込む腱鞘が、スムーズに腱が動かなくなる病気です。
　トンネル状になっている腱鞘が狭くなり、通りづらくなるのです。
　ばね指を早期に治していくためには、腱鞘を広げ通りをよくしてあげる必要があります。

　ですから、関節を正しい位置に戻し、関節の本来の機能を取り戻させ、腱鞘を正しく広げ、自然治癒力を高めることにより早期改善が可能になります。
　また、症状を悪化させないために、患部を安静にすること、必要以上に使わないことも大切になっていきます。

温・冷の刺激で循環を促進させる

　お風呂に入った時に、是非試して頂きたいのが、温・冷の刺激で循環を促進させるという療法です。
　洗面器が２つあれば、一つは水を入れて、もう一つは４０度以上の熱めのお湯を入れて、交互に洗面器に手を入れるというやり方です。

　３０秒くらいを目安にして、温・冷を繰り返してみてください。
　温から始めて５回を目標にやってみて、最後は真水で終わります。

　この刺激だと、マッサージではないので、押して痛い方には、最適な療法です。
　マッサージと温・冷の刺激を根気よくすることで、約３ヶ月くらいで症状がなくなるようです。

ばね指ストレッチ療法

　ばね指とは、手の使い過ぎや手の使い方が悪い場合に指の腱と腱鞘（けんしょう）で摩擦が生じて炎症が起きます。
　そして、そのまま放置して使いすぎると炎症箇所が徐々に団子状に腫れてしまい、手を使った際に腱が腱鞘の中を移動する時にひっかかってばねの様に弾くような動きで指が伸び縮みします。
　つまり、ばね指は、腱鞘炎の重くなったモノです。

　ばね指の腱鞘炎は、ある程度の症状のモノならば、セルフケアだけで改善します。
　しかし、中には症状が重度のものは治療をしながら並行してセルフケアを積極的に行うことで改善していきますので、まずはあなたの指の状態がどういう状態なのかを把握することが重要になります。
　それを踏まえた上で、やりすぎないように、間違ったやり方にならないように注意してください。

炎症が強い時は避ける
伸ばす角度が間違ってないか確認する
やりすぎに注意する