脊柱起立筋と多裂筋
多裂筋は脊柱起立筋よりも深部にある筋肉で、一見脊柱起立筋と同じように見える多裂筋ですが、構造と働きはぜんぜん違います。
脊柱起立筋は、3種9本の筋肉から成り立つ長背筋群で、脊柱に平行に走る長い筋肉で、脊柱(体幹)の伸展(起こす)に働きます。
多裂筋は、短背筋群の一つで、脊柱に斜め、各脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)骨を斜めに、またぐように繋がっている筋肉で、脊椎の回旋動作(体幹をねじる)に働きます。
各脊椎骨を回旋、つまり横に回すための短い筋肉が多裂筋で、斜めに筋繊維が走ってますので伸展にも働くのが特徴です。
短背筋群の中にはもっと横向きの回旋だけに働く回旋筋という筋肉もありますが、回旋と伸展を同時にできる多裂筋のおかげで複雑な体幹動作ができるのです。
それゆえ、特に腰多裂筋は痛めやすい筋肉なのかもしれません。
このように多裂筋は、体幹の回旋時に作用する筋として知られており、多裂筋をストレッチしたりトレーニングすることは、ゴルフやテニスなどの回旋運動をスポーツにおいて、怪我や腰痛予防に非常に重要です。
背中に位置する多裂筋は、胸腰筋膜を介して腹横筋と連結します。
そのため、多裂筋が働くと同時に、体幹のインナーマッスルである横隔膜や腹横筋、骨盤底筋群が同時に収縮します。
腰は、強固な骨や靭帯が少ない箇所のため運動時の負担も多くなります。
そのため、これらの筋肉が腰回りを覆い、しっかりと働くことで『腰のコルセット』としての役割を担っています。
これらを十分に理解した上で、多裂筋のトレーニングやストレッチを適切に行っていくことで腰痛を軽減する効果が期待できます。
背中のハリや腰痛に効果的なトレーニングとストレッチとして、多裂筋のトレーニングは、有効です。
こちらのサイト↓を参考にしてください。
https://rehaplan.jp/articles/138
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