脇をほぐせば膝痛が緩和するって本当?
今まで、筋肉の関連性考えて診ることの重要性を話してきましたが、これもその一例となります。
ほぐしやでは…
- なぜ身体全体を診るのか?
- なぜ全身マッサージに重きをおいているのか?
それは、筋肉や筋膜の関連性を重要視しているからなのです。
お尻をほぐせば膝痛も緩和される
- 走ると膝が痛む…
- しゃがむ時に膝に違和感がある…
これらの膝の痛みの原因が、お尻の筋肉の硬さが原因になっていることをご存知でしょうか?
そして、お尻の硬さは腰にも悪い影響を与えます。
えっ? 膝なのにお尻?
一体どういうことなのか、お話します。
お尻と膝の関係
通常、お尻の筋肉である大殿筋と中殿筋は股関節を安定させ、動きを作り出すため、程よく機能すれば膝に良い影響を与えます。
ですが、なんらかが原因で大殿筋や中殿筋に負荷が集中して筋硬結が生じると、繋がりのある膝に悪い影響を与えます。
中殿筋の外側にには大腿筋膜張筋があり、その下には腸脛靭帯が繋がっています。
腸脛靭帯は膝の外側に付着しており、中殿筋が硬くなると、その硬さが大腿筋膜張筋を介して腸脛靭帯に伝わってしまいます。
腸脛靭帯が硬くなると、膝がスムーズに動かなくなるため、負担をかけ、膝に痛みが生じることがあります。
お尻から来る膝痛の人は、腰痛になりやすい
大殿筋・中殿筋は反対側の背中・腰の広背筋と、筋肉の膜を介して繋がっています。
そのためお尻の筋肉が硬くなると、反対側の腰にも伝わるため、お尻の硬さが原因の膝痛の方は、腰痛にもなる可能性があります。
脇⇒お尻⇒膝の関連性
ダイレクトに、お尻の筋肉をほぐす方法もありますが、筋肉の関連性を話したいので、意外な場所をお教え致します。
膝痛の緩和や、腰痛の予防のために、お尻の筋肉を緩めるのですが、繋がりのある脇をほぐすことで、お尻が緩まります。
脇には、先程お話した広背筋が付着しているため、ここをほぐせば、反対側の大殿筋・中殿筋をゆるめることができるのです。
お尻は脇でほぐす
手順は以下の通りです。
- 腕を上げて、反対側の手の親指で脇のくぼみ、残り4本の指で脇の後ろを押さえて摘む。
- そのまま上げた腕を前後に5回ずつ回す。
※脇は人によっては痛みが生じる場所なので、耐えられる範囲の強さで摘んでください。
ハムストリングスを鍛えればお尻は緩む
これも筋肉の関連性の話しとなります。
先程もお話しましたが、お尻が硬くなる根本の原因は、お尻の筋肉に負荷が集中してしまっていることです。
その負荷を集中させないためには、どこかに分散する必要があります。
それが、お尻の近くにあるハムストリングスです。
ここは、大殿筋のすぐ下にある筋肉のため、負荷を分散しやすい筋肉になります。
ハムストリングスのお尻よりの部分を鍛えるには、股関節を動かす体操が効果的です。
ハムストリングスの鍛え方
- 今のお尻の硬さ確認するために、立ったまま、もしくは寝転がって、片方ずつ膝を抱えて胸に近づけていき、左右差などを確認。
- 足を腰幅に開く。
- 股関節の内側、恥骨の隣あたりを触り、お尻を後ろに引く。
- 裏ももが伸びるの感じがわかったら、裏もものお尻よりをさすり、感覚を強める。
- ハムストリングスのお尻よりの部分を触ったまま身体を起こす。
これを10回繰り返す。
終わった後に、片足ずつ膝を抱えてみてください。
いかがでしょうか?
先程よりも深く股関節が曲がり、膝を抱えやすくなったと思います。
このようにハムストリングスのお尻よりの部分が機能すると、負荷が分散して、お尻の筋肉が緩むのがわかると思います。
ハムストリングスのお尻よりの部分の感覚を高めるには、小まめに刺激を入れる必要があります。
なるべく空き時間等に実践してみてください。
筋肉・筋膜の関連性を診て施術することの重要性
このように、膝の痛みの原因はお尻の硬さにあり、お尻の硬さは腰にも影響を与えるため、注意が必要です。
お尻の硬さの根本的な原因は、お尻に負荷が集中してしまってることで、お尻をほぐすためには、繋がりのある脇をほぐす方法もあります。
そして、ハムストリングスを鍛え、負荷を分散させると、膝痛の解消につながります。
一見、何の関連性もないように見える筋肉ですが、こうして紐解くと、ご理解していただけると思います。
だから、身体全体を診て、関連した筋肉を緩めるために全身マッサージに重きをおいて施術しております。
ほぐしやでは、このように筋肉の関連性を考慮して施術し、セルフケアの指導も行なっております。
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
Tel 0268-64-4948