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なぜ膝痛は治り難いのか…

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 ふくらはぎに疲労が溜まって、そこから腰を痛める人がいます。
 アナトミートレインの理論である筋筋膜の視点では、頭から足裏までを繋ぐ筋膜SBL(スーパー・フィシャル・バックライン)の影響が大きいと考えられます。
 ふくらはぎの緊張がハムストリングス→座骨→仙腸関節→腰へと伝播することは、実際多く触診し、臨床でみてきました。
 施術で、ふくらはぎから関連する筋筋膜を緩めると、腰痛も嘘のように消えていくこともありました。

 

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 膝痛の場合になると、なんでも「変形性膝関節症」と一言で片づける事が多いですが、実に多くの種類の膝痛があります。
 怪我やスポーツ障害が原因で発症するのは、半月板損傷(はんげつばんそんしょう)・靭帯損傷(じんたいそんしょう)・腸脛靭帯炎(ランナー膝・ランナーズニー)・タナ障害(タナ症候群)・鵞足炎(がそくえん)・オスグッド病・離断性骨軟骨炎・膝蓋骨不安定症などで、怪我やスポーツ障害が原因で発症するのは、半月板損傷(はんげつばんそんしょう)・靭帯損傷(じんたいそんしょう)・腸脛靭帯炎(ランナー膝・ランナーズニー)・タナ障害(タナ症候群)・鵞足炎(がそくえん)・オスグッド病・離断性骨軟骨炎・膝蓋骨不安定症などで、老化現象が原因で発症するのは、変形性膝関節症・膝蓋大腿関節症・膝蓋骨不安定症などです。
 ですから、一概に「ここを診れば治る」とは言えませんが、ある例を挙げてみます。

 

 膝痛の主訴で、検査して調べると、患部に原因はなく、後脛骨筋が原因だったこともありました。
 後脛骨筋とは、膝下の後ろ側で一番深いところにある筋肉で、腱は脛骨とアキレス腱の間を走行し、足の裏まで伸びています。
 もう少し詳しく説明すると、筋肉には起始部と停止部があります。
 後脛骨筋の起始部は脛骨の後面・腓骨の後面に付着しており、停止部は舟状骨・全楔状骨・立法骨・第二〜第五中足骨に付着しております。
 難しい専門用語が多いので、図を参照してください。

 

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 このように筋肉は、意外なところまで伸びているのが理解できると思います。
 そして、この後脛骨筋の膝と内くるぶしの真ん中の箇所(足の内側の真ん中ぐらい箇所)の箇所に硬結があれば、それを取り除くと膝痛は治ります。
 ゆえに、膝の部分だけを診て施術しても、膝痛は治りません。
 膝痛を治すには、股関節から足関節の周囲にまで目を向けないといけません。
 主訴の患部だけでなく、関連する筋筋膜を施術しないと、治らない場合も数多くあります。
 だから僕は、関連する筋筋膜の繋がっているラインを施術するので、時間がかかります。
 関連部分を追っていき、主訴部分だけでなく関連筋筋膜を追跡して起因箇所を特定し、施術しております。

 

 

 

 

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