肩コリの施術にアプローチしている筋肉
肩コリが激しくて…と言われて来院される人に対して、「頭痛がしますか?」とか「痺れはありますか?」とか問診しますが、それはどこの部分を重点的に施術するかを考えているからなのです。
30分も60分もチェックして施術5分という、僕には信じられない人もいるみたいですが、僕は施術に時間が掛かるので問診やチェックは10分以内に終わらせるようにしております。
関節や筋肉などを緩めるのに、たった5分で緩める芸当は僕には出来ませんから…
では、肩コリの施術で、どれだけの筋肉に対してアプローチしているかを公開します。
肩甲筋板(ローテーターカフ)
肩甲骨の周囲の筋群の中で特に重要なものは、肩甲筋板(ローテーターカフ)と呼ばれる、肩甲骨と上腕骨(腕)を結ぶ小さなコアマッッスルの筋群で、棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋の5つの筋群が肩甲筋板(ローテーターカフ)と呼ばれる筋群になります。
この中で肩甲下筋は肩甲骨の裏側にあり、直にアプローチすることが困難であるため、筋膜整体のある手技を使って緩めております。
この肩甲筋板(ローテーターカフ)の筋群が機能不全に陥って、痛みが出たり動きが悪くなったりした時に出る症状として、最も有名なのが五十肩(肩関節周囲炎)です。
肩関節は人の関節の中でも、とても広い運動範囲を持った関節です。
そして肩関節が広い範囲の動きを得るために、関節自体が浅くなっており、その関節内での運動も複雑になっています。
そしてその浅く複雑な肩関節の関節内の動きを調節しながら、上腕骨頭(腕)を肩甲骨の肩関節の穴にキチンと引き込む働きをしているのが、この肩甲筋板(ローテーターカフ)と呼ばれる筋群になります。
肩甲筋板(ローテーターカフ)の筋群
棘上筋
肩甲骨の上1/3辺りを横切っている、肩甲棘という骨の出っ張りの上にある筋肉です。
棘下筋
肩甲骨の上1/3辺りを横切っている、肩甲棘という骨の出っ張りの下にある筋肉です。
大円筋
肩甲骨の外側の縁の下の方から上腕骨につながる筋肉です。 腕を回旋させる作用を持っています。
小円筋
肩甲骨の外側の縁の上の方から上腕骨につながる筋肉です。 腕を回旋させる作用を持っています。
肩甲下筋
肩甲骨の裏側にある筋肉です。 普段は直接触ることは困難です。
胸郭と肩甲骨を結ぶ筋群
肩甲筋板(ローテーターカフ)に次いで重要なのが、胸郭と肩甲骨を結ぶ筋群です。
これらの中で特に障害を起こしやすくケアが必要となる筋群は、肩甲挙筋、大菱形筋、小菱形筋、小胸筋、前鋸筋の5つの筋群です。
これらの筋群は肩甲骨を正しい位置に固定し、または姿勢の変化や、背骨の動きに合わせたバランス機能、腕の動きに合わせて土台となる肩甲骨を動かして、腕の動きをサポートする機能などに関わっています。
ですからこれらの筋群が筋機能不全となって、痛みや運動障害に陥ると、座位姿勢が悪くなったり、立位や歩行でのバランスが低下したり、腕の動きが制限されたりします。
肩甲挙筋
肩甲骨の内側の縁の一番上の角と頚椎の横突起を結ぶ筋肉です。 肩甲骨を上に引き上げる働きをします。
大菱形筋
肩甲骨の内側の縁から胸郭を結ぶ筋肉です。 肩甲骨を背中側の内側に引き込む働きをします。
小菱形筋
大菱形筋と同様に肩甲骨の内側の縁から胸郭を結ぶ筋肉です。 肩甲骨を背中側の内側に引き込む働きをします。
小胸筋
大胸筋の下にある筋肉です。 肩甲骨を下に引き下げる働きをします。
前挙筋
脇の下にある筋肉です。 肩甲骨を前に引き出して、腕を前に突き出す動作を助けます。
東御整体ほぐしやでは、色々な筋肉の関連性も説明しております。
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
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