ストレッチポール
ストレッチポールは、長さ1メートル弱の円柱状のポールです。
ストレッチポールの上に仰向けに寝ることだけでも、身体をゆるめて整えられます。
どんな人にでも効果があり、日常の積み重なる動作のクセで出来てしまった「体のゆがみ」を自分で改善できる器具です。
ほぐしやでは、あまり物販には力を入れておりませんが、効果のある商品ですので、セルフケア・グッズとして薦めております。
体のゆがみは、肩こり・腰痛・膝痛・冷え症・むくみ・血行不良などを引き起こす原因となります。
不定愁訴の多くは、「首・肩・背中・腰・股関節」付近のコリやハリ、筋膜の歪みなどです。
そのいずれにも、ストレッチポールを用いることによって、大きな改善の効果があります。
またちょっとコツは要りますが、筋膜リリースにも使えます。
使われた方からは…
- 乗るだけで身体が楽になる
- 足をゴロゴロすると痛いけど、脚が軽くなる
- 背筋が伸びる
- 呼吸が楽になる
などの感想をいただきます。
なぜストレッチポールが効果的なのか?
では、「なぜストレッチポールが効果的なのが?」という部分について、少し専門的に説明します。
まず、ストレッチポールは、発育発達過程に即した活用方法で、身体をゆるめることが出来ます。
具体的には、人間は胎児の時、お母さんのお腹の中で羊水に包まれ浮いています。
つまり無重力です。
無重力間では文字通り重力を受けず解放されますので、身体は完全にリラックスします。
ストレッチポールは、それに近い状態を作り上げてます。
更に、身体をゆるめるという部分を、紐解き掘り下げてみると、人が動作を行なうには以下3つの作用が必要となります。
- 神経…脳からの指示、信号(外部からの刺激・情報含む)
- 骨(関節)…運動とは骨や関節が動くことを指す
- 筋肉…骨を動かす為の原動力
歩く、走る、トレーニングをする、ヨガやピラティスをする、などはすべて本来この3つが円滑に使われます。
しかし、その中で異常が起きると、途端に動きや身体に不具合に出ます。
異常が出た場合…
- 神経の異常…手足などの動作の信号が出ない
- 骨(関節)の異常…正しい位置に骨格が位置しない、捻挫や骨折など
- 筋肉の異常…間違った部位の筋肉が使われる、筋損傷など
このようになります。
ポイントはすべてが必要で、すべてが円滑に循環することです。
そこでストレッチポールはこのすべてにアプローチが出来るのです。
- 神経…「ゆるめる」という感覚、副交感神経
- 骨(関節)…身体の歪みの無い位置への誘導(ニュートラルポジション)、関節の分離性/可動域
- 筋肉…全身筋肉ストレッチング、筋弛緩
但し、捻挫や骨折や筋損傷など痛みを伴う場合は、ストレッチポールは対象外となります。
このように見るとストレッチポールが効果的なことが分かります。
ストレッチポールを上記「ゆるめる」以外にも、筋や関節のマッサージ、筋膜のリリース、ピラティスやコアのトレーニングツールとしても活用できます。
ストレッチポールのリラクゼーション効果の理由
ストレッチポールに仰向けに乗ると、後頭部、胸椎(胸の後ろの背骨)、仙骨下部(お尻の真ん中の少し上)がポールに当たります。(上図参照)
1. 背骨を重力から解放した状態にする
人の身体は、頭の重みを上手に支えるために、背骨がS字を描きバランスを取っています。
ストレッチポールに乗ると、上記の通り3点がポールに当たり、天井方向へ押し上げられます。
そうすると背骨のSカーブが緩くなります。これは脊柱を重力から解放した状態に近い状態です。
ただ普通に寝ただけでは、上記3点の天井方向へ押し上げる力が小さく、ストレッチポールに寝た状態は再現できません。
2. 骨盤・股関節まわりを緩めて整える効果
ストレッチポールに寝た状態では、骨盤と股関節がゆるみのポジションになります。
それにより、関節の動きもスムーズになります。
この状態で、骨盤まわりをゆるやかに動かす運動をしたり、足を動かす運動をすることで、骨盤・股関節まわりを緩めて整える効果が出ます。
不定愁訴の定番とも言える慢性的な腰痛にも、改善効果が期待できます。
3. 肋骨・肩(首)まわりを緩めて整える効果
ストレッチポールに寝た状態では、肋骨まわりと肩まわりが動きやすいポジションになります。
通常よりも大きな動きを引きだせます。
この状態で、胸まわりを広げる運動をしたり、腕を動かす運動をすることで、肋骨・肩まわりを緩めて整える効果が出ます。
床に寝た状態では床との摩擦で肩まわりがスムーズに動きませんが、肩甲骨が浮いた状態になっているのでスムーズな動きを引き出せます。
これまた不定愁訴の定番とも言える慢性的な肩こり・首こりにも、改善効果が期待できます。
粗悪品・類似品にご注意
ストレッチポールの材質で重要なのは、芯材です。
LPNの正規品には、強度と粘性にこだわった 発泡オレフィン系樹脂を使用しております。
一般的な発泡スチロールと一見同じように見えますが、同様に圧を加えてみると、発泡スチロールはつぶれてしまいます。
発泡オレフィン系樹脂を使ったストレッチポールの素材は、圧を加えた直後からほぼ原形に戻ります!
長く使い続けても、復元力はほとんど変わりません。
現在、この素材をストレッチポールの円柱型に切り出せる技術は 日本で2社しかありません。
こだわりぬいた材質を使用した正規品は、それなりの費用が掛かっておりますが、かなりの耐久性があります。
ストレッチポールを、毎日使っている僕のストレッチポールも全くゆがんでいません。
10年以上使われているようなフィットネス・クラブのストレッチポールでもゆがみもなく、使用感も変わりません。
一方で、スポーツ量販店に置いてある安価なものは数年でゆがみます。
長時間使われた類似品は、真ん中の部分が、くっきり凹んでました。
「ストレッチポール」と検索すると、類似品が山ほどでてきますが、材質が全く違うと思って下さい。
個人的には、商品の品質にこだわり抜いた、日本製のLPNのストレッチポール正規品をオススメします。
東御整体ほぐしやで、僕はストレッチポールのインストラクターでもありますので、色々な使い方も教えております。
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
Tel 0268-64-4948
ストレッチポールを使った、もっとも基本的なエクササイズ
ストレッチポールを使った、もっとも基本的なエクササイズです。
はじめての方は、いきなりポールに乗らず、カラダの前屈、後屈、左右への倒し、腰のひねり、地面への足のつき方を確認してみてください。
さらに床に仰向けで寝てみましょう。
その際の肩・背中・腰のつき方もチェックします。
そのうえでベーシックセブンを行います。
小さな揺らぎ運動のあとは、自然な呼吸でカラダをリラックスします。
お尻からゆっくり床に降りて、ビフォー&アフターの-違いを感じてみましょう。
ストレッチポールRエクササイズ「ベーシックセブン」
基本姿勢
胸開き運動
膝開き運動
手足の対角運動
床磨き運動
肩甲骨の運動
鳥の羽ばたき運動
バイバイ運動
膝緩め運動