あなたの股関節の状態は?
股関節は、体の中心となる骨盤と大腿骨をつなぐ関節で、全身のバランスの支点となるところです。
股関節の動きが悪くなれば、歩行のバランスが崩れ、ひざ痛を招くなど、脚の老化が進みやすくなります。
今回は、知っておきたい脚の老化と股関節の関係について、ご説明いたします。
あなたの股関節の状態チェック
あなたの股関節の状態をチェックしてみてください。
毎日の基本動作を支える股関節
立つ・座る・歩くなどの起点となる部位
太ももの骨である大腿骨と、骨盤をつなぐのが股関節です。
名前はよく耳にする関節の一つですが、そのしくみや働きについては意外に知られていないようです。
骨の形を見ると、骨盤の両側に空いたくぼみに、大腿骨の骨頭[こっとう]がぴったりと納まっており、球形の骨頭が前後左右に回せるようになっています(下図)。
上半身と下半身をつなぐ股関節は、歩行する時の起点となるとともに、上半身の荷重を支え、全身のバランスを保持するという大切な役割を担っています。
普段あまり意識することはありませんが、直立二足歩行で暮らす私たちが、立つ、座る、歩く、腰をかがめるといった基本動作を行えるのは、股関節のおかげといっても過言ではないでしょう。
動かさないと可動域がどんどん狭くなる
普段はこの股関節まわりにある大小様々な筋肉がバランス良く働いて、股関節の動きと骨盤をうまくつなぎ、連動させています。
ところが、股関節をあまり動かさない生活をしていると、股関節が硬くなり、まわりの筋肉もだんだんと弱くなります。歩幅が狭くなるのも、その一つの表れです。
さらにこれらの筋肉が衰えると、骨盤をバランス良く支えることができなくなるため、ゆがみが生じやすくなります。
上図の股関節の状態をチェックの「片足立ち」で、左右の骨盤の高さが違っていたら、股関節が硬くなっている可能性があります。
安定した歩行の要は、股関節周りの筋肉にあり
股関節まわりの筋力低下がひざ痛の原因に
股関節が硬くなると、まわりの筋肉の中でも急に衰えてくるのがお尻や太ももの筋肉です。
そうなると、骨盤がゆがみやすくなるだけでなく、バランスも不安定になり、しっかりと歩けなくなります。
歩行は片足立ちを繰り返す動きでもあります。
片足立ちをしてみると分かりますが、右脚を上げれば左側のおしりの筋肉が上げた脚を支えています。
ところが、お尻の筋肉が弱っているとうまく脚を引き上げられず、体が右に傾いてしまいがちになります。
バランスを取ろうと、軸足がふんばりますが、太ももの筋力も弱いために支えきれず、ひざ関節の内側に負担がかかります(下図)。
当然、歩行もぐらつき、ひざの痛みを招きやすくなります。
ぐらつかない、よろめかない、下半身の作り方
歩き方を少しずつ整え、股関節や筋肉の回復を
ぐらついた歩き方になってしまうと、ひざに負担がかかり続けるため、ますます痛みが増す心配があります。
そこで、少しずつ歩き方に意識を向け、ひざに負担がかかりにくい正しい歩き方を身につけましょう。
そのためのポイントを下に紹介しました。無理をせず、少しずつ歩き方を変えてみましょう。
続けていくことで、股関節の可動域が広がるとともに、おしりや太ももの筋肉をはじめ、股関節まわりの様々な筋肉のバランスが整い、下半身の動きが安定してきます。
また、筋肉や関節は食事で摂った栄養素からつくられています。
歩いたり、体を動かしたりする習慣とともに、栄養バランスの取れた食生活も大切です。
特に、筋肉や軟骨になる成分を不足なく摂取しましょう。
膝のサポーター
日常生活の中で「歩く」という動作は、なくてはならないものです。
痛みで歩くのが億劫になる…
そんな時は治療を行うと同時に、「膝用サポーター」を着用することも検討しましょう。
膝用サポーターは、少し「きつめ」のモノで圧迫固定することで、ひざ周りの筋肉に力を入りやすく、踏ん張りやすくします。
膝用サポーターには主に、2つの種類があります。
1つは普通のサポーターで「冷えると膝が痛い」とか、「膝の痛みがまだ軽い」という時に着用するものです。
もう1つは「支柱付き装具」で、一般的には支柱付き装具もサポーターと呼ばれています。
こちらは強度が強いため、膝の痛みや不安定感がある時に使われています。
東御整体ほぐしやでは、サポーター選びの相談も承ります。
ご興味があれば、「ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
Tel 0268-64-4948