グリットフォームローラーを使った筋膜リリース
硬くなってしまった筋膜は筋膜リリースで緩めるのが最適です。
では、ストレッチと筋膜リリースとは、何が違うのでしょうか?
それは、一般的なストレッチでも筋膜はある程度は緩まりますが、目的が異なります。
詳しくは、「筋膜リリースとストレッチの違い」を参照してください。
ストレッチとの違い
実は、ストレッチは縮まった筋肉に対して行うべきもので、筋肉が縮まって硬い状態の場合には、ストレッチをすると有効です。
しかし、ストレッチは伸ばすだけなので、既に伸びている筋肉には効果がありません。
それに、筋膜は、筋が伸びた状態でも硬くなる性質があるので、伸びて硬くなっている筋肉にこそ、筋膜リリースが有効となります。
ストレッチよりも筋膜リリースの方が効果的な例
例えば、猫背の人は肩甲骨が、左右に開いてしまっている姿勢の方が多いです。
肩甲骨が開いてる場合、肩甲骨の間にある菱形筋や僧帽筋中部繊維などが「縮む力が弱く、伸びた状態である」という評価が出来ます。
すなわち、もっと筋トレをして、その筋肉の縮む力も付けていきましょうという筋肉です。
その場合の筋膜の状態は、筋が弱いから柔らかいのではなく伸びたまま硬くなってるケースが非常に多いです。
伸びきったゴムのような、縮ませようにも筋膜が硬くて縮ませにくい。そんなイメージです。
この状態でストレッチをしても、菱形筋や僧帽筋の中部繊維自体は伸びている状態なので、猫背は改善しません。
こういったケースこそ、筋膜リリース+筋トレが必要になります。
以上のような理由から、「ストレッチのみで筋膜を調整する」というのはあまりお勧めしてません。
ストレッチは基本的に筋肉を伸ばすものです。
さらに言えば筋肉中には特に硬い繊維が存在し、均一に伸びてくれないこともあります。
筋肉は適正な長さを保つことが重要です。
伸びてしまって機能していない筋肉にこそ筋膜リリースが必要であり、ストレッチは行う部位をよく考えた方が良いということです。
それに、どこをやればいいかよくわからないという人でも、筋膜リリースであれば、ある程度の効果を出すことが可能です。
ポイント
- 硬く縮んでいる筋肉にのみストレッチは有効
- 縮んでいる筋肉も伸びている筋肉も筋膜リリースは有効
筋膜リリースをお勧めできないお方
ウォーミングアップにもクールダウンにもできる筋膜リリースですが、やると危険な方もいます。
以下に当てはまる方は筋膜リリースはやめておきましょう。
- 骨粗鬆症の方
- 抗凝固療法を行っている方
- 糖尿病の方
- 高血圧の方
- 静脈瘤を患っている方
- 妊娠中の方
- 体調の悪いとき
筋膜リリースは筋膜だけでなく骨や血管に圧をかけます。
十分に気をつけながら行いましょう。
尚、器具を使った、具体的なセルフケアの解説は、「器具を使った筋膜リリース」のカテゴリーに部位別に書いてあります。
部位別の筋膜リリースの方法
ここからは各部位に対して筋膜リリースの方法をご紹介しています。
器具を使った、具体的なセルフケアの解説は、「器具を使った筋膜リリース」のカテゴリーに部位別に書いてあります。
1.足底筋膜
2.ヒラメ筋&腓腹筋
3.前脛骨筋
4.腓骨筋
5.大腿四頭筋
6.腸脛靭帯・大腿筋膜張筋
7.ハムストリングス
8.内転筋
9.臀部
10.胸椎
11.大胸筋
12.広背筋
13.上腕三頭筋
14.上腕二頭筋
15.前腕
16.首
17.腸腰筋
筋膜リリースやストレッチについて、もっと知りたいなら…
「東御整体ほぐしや」へお越しくださいませ。
お教えいたします。
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